新宿・歌舞伎町で、炊き出しなどをしていたボランティア団体「歌舞伎町卍會」(解散済)。そのリーダーでありながら、少女にみだらな行為をしたとして、逮捕・起訴されたハウル・カラシニコフ氏が東京拘置所内で死亡したと報じられた。
はなから偽善の活動だったのか、メディアに取り上げられるうちに調子に乗ってしまったのか。かつてハウル氏と目線を合わせた「地べた取材」をした者として、真実が闇に消えたことは残念だ。(ジャーナリスト・富岡悠希)
●古株のトー横キッズ「やっぱりさびしいです」
「友人であった人間がこの世を去るときは、やっぱりさびしいですね」
歌舞伎町にたむろする「トー横キッズ」古株の男性、Aさん(20代)は11月15日午後、ハウル氏死去の報道を受けて、こう語った。
ハウル氏が「歌舞伎町シネシティ広場」(通称:広場)に顔を出すようになった2021年春に知り合った。当初は、割りと近しい関係にあったという。
ところが、ハウル氏は、次第に多くの女性にアプローチを始めた。その手口は強引で、Aさんは「こいつはヤバい」と徐々に距離を置いた。
最近は、疎遠になっていたというが、Aさんはハウル氏を悼んだ。
●ネット上では厳しい意見もあがっている
「残念です」「ご冥福をお祈りします」
歌舞伎町で知り合った仲間の一部も、Aさんと同じ気持ちになっているようだ。メンバーのLINEには、こうしたメッセージが届いている。
ツイッターでも、似たような反応があった。
「亡くなったってマジ!?」「びっくり かなしいね歌舞伎町界隈」「今週末広場に花束持って行く」
一方で、ハウル氏に対する厳しい意見も多い。
ハウル氏は今年6月、18歳未満と知りながら家出中の少女にみだらな行為をしたとして、都青少年健全育成条例違反の疑いで逮捕されて、7月に起訴された。11月22日には、初公判を控えていた。
もちろん有罪と宣告されるまでは、「推定無罪」が原則だ。しかし、有罪率の高い日本では逮捕された時点で、世の中からは激しいバッシングが起きる。
特にネットの匿名アカウントでは、死亡が報じられたあとも容赦がない。
●過去を明かしたがらなかったハウル氏
●昨年秋からメディア露出が増えていった
●公判で真実を明らかにしてほしかった
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