大嶋氏は留置場のアクリル板越しに2桁の計算式の書かれたプリントを示した。
ところが被告は計算以前に「8」「3」といった数字さえ読めなかった。デジタル時計は読み取れず、針のついた時計なら針の角度を絵で覚えていた。ただし針の周囲の数字は読めない。
学校の勉強などもかなり無理をして絵として暗記していたのだろうと、大嶋氏は推測した。
学習障害で文字や数字は覚えられないが画像としてなら記憶できるという人は珍しくない。