さえない日本の住宅価格、国民には朗報。資産価値の保全ではなく「すみか」という観点ではうまくいっているように見え始める [718158981]

?2BP(2000) · 2022/11/19(土) 17:17:34.84

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-18/RLGZRZT0AFB601?srnd=cojp-v2

?2BP(1000) · 2022/11/19(土) 17:18:04.16

【コラム】さえない日本の住宅価格、国民には朗報－リーディー
リーディー・ガロウド
2022年11月18日 9:59 JST
住居用不動産、給与より急ピッチで値上がりする国に比べ値ごろ感
全国に散らばる空き家や非正規労働者のローン取得など課題もある

日本の不動産市場が最近ニュースに大きく取り上げられる際、誤った理由によるものであるケースがしばしば見られる。全国にある何百万もの空き家の存在や、住宅購入が投資としてひどく低パフォーマンスという点だ。ローン完済までに住宅の価値がゼロになる例は多々ある。

?2BP(1000) · 2022/11/19(土) 17:18:26.77

　　ただこれを資産価値の保全ではなく「すみか」という観点で見ると、日本はうまくいっているように見え始める。

　　新型コロナウイルス流行の最悪期を過ぎても日本は住宅が手に届きにくいという危機に見舞われていない。インフレ率が相対的に非常に低い一因でもあるが賃貸料は安定し、住宅はほぼどんな予算でも見つかる。物件下見の順番待ちもほとんどない。銀行は今でも、これまでにないほど低い変動金利でのローン提供で競い合っている。東京の人口は英国全体の約５分の１だが例年、３倍の新規住宅物件がある。

?2BP(1000) · 2022/11/19(土) 17:18:54.73

　　多くの投資と同様に、相場は常に右肩上がりという考え方は捨てた方がいい。

　　こうした見方が少しずつ浸透しつつある。香港や中国本土などアジアの一部地域の魅力が低下するにつれ、富裕層は日本を有望だが低利回りの投資先と考え始めている。言ってみれば、予備プランだ。低リターンの見返りとなりそうなのが入手しやすさだ。滑稽にも見えるが、日本には外資の土地所有にほとんど制限がない。政府が自衛隊基地といった重要施設などの周辺地域における外国勢の土地購入について法整備に動き始めたのは比較的最近だ

?2BP(1000) · 2022/11/19(土) 17:20:50.07

　　首都圏新築分譲マンションの平均価格は30年以上前のバブル期のピークをついに上回ったが、賃貸市場ではまだそうなっていない。

　　確かに日本の賃金はこの約10年間に足踏み状態だが、給与より急ピッチで不動産が値上がりしている国々に比べ、日本の住居用不動産はなお値ごろ感がある。

　　東京の観点からすれば、ロンドンで数少ない物件の見学に数百人が列をなす様子や、米国で住宅の手に届きにくさが問題化し、それがインフレに連鎖する状況は奇妙にも見える。

?2BP(1000) · 2022/11/19(土) 17:21:11.49

　　根本にあるのは供給と価格の単純なトレードオフの関係だ。50年にわたり日本では住人より住宅の数が多い。厳選された場所を運よく抜け目なく購入した場合を除き、住宅値上がりはさほど期待できない。所有者は新しい物件を好む傾向があるが、戦後の建設ラッシュで建てられた古い物件の質の低さを考えればそれも当然だ。地震や他の災害の影響をかなり受けやすい国土にあって、建築基準見直しも新築物件が好まれる要因だ。これは供給には寄与するが、継続的な値上がりは望めない。

?2BP(1000) · 2022/11/19(土) 17:21:55.22

　　供給過剰は供給不足より望ましいだろうが、全国に散らばる空き家はなお問題だ。これは解体または別荘としての売却に向けたインセンティブでの対処が考えられる。高齢者を支援する新たなコミュニティーの必要性も今後高まる。

　　人口が減っている自治体はコロナ禍で、地方移住の新たな人材を呼び込むという絶好のチャンスを得た。これは政府がもっと奨励することができる。住宅ローンを比較的利用しやすいとはいえ、それはなおほとんどがフルタイム勤務で給料を受け取る層の特権だ。増加傾向にある非正規労働者のローン審査通過が必要以上に厳しいことも考えられる。

2022/11/19(土) 17:22:11.37

新築信仰をより強固にしている最大の要因は
築10年目までのマンションや戸建てが
目ん玉飛び出るくらい高いせいだと思う

?2BP(1000) · 2022/11/19(土) 17:22:32.91

　　だが生計費を巡り抗議を受ける世界各地の政府は、国の住宅在庫は何のためか自問すべきだ。住宅市場で早い者勝ちした人たちの資産価値保全のためなのか、それとも、車や道路、鉄道車両と同様、恒久的な価値の高まりを期待すべきでない「社会財」に近いものなのかと。

（リーディー・ガロウド氏はブルームバーグ・オピニオンのコラムニストです。このコラムの内容は必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません）

原題：When Stagnant Property Prices Are a Good Thing: Gearoid Reidy（抜粋）

This column does not necessarily reflect the opinion of the editorial board or Bloomberg LP and its owners.