「世界最高齢の小学生」とされるケニアのプリシラ・ステナイさんが16日、自宅で亡くなった。99歳だった。彼女の孫が英BBCなどの取材に明らかにした。プリシラさんは同級生たちと来週に予定された期末試験の準備をしたり、授業を受けたりしていたが、胸部の合併症を発症したという。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)とのインタビューによると、「ゴゴ(おばあちゃん)」と呼ばれていたプリシラさんは長年、助産師として働いていたが、94歳のときに地元の小学校の校長を説得して入学。ケニアの若い母親たちや世界中の少女たちに、年をとっても学校に戻るよう自分が手本となって示したいとしていた。「教育は永久に心と頭に残る。そして自らが進む道を導く光になる」と話していた。
プリシラさんの行動はフランスのドキュメンタリー映画にもなった。訃報(ふほう)を受け、この映画の共同脚本家であるパトリック・ペシス氏は「女子教育についての彼女のメッセージは生き続ける」とツイートした。(丹内敦子)
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