日本の首都は東京だが、写真の首都は「写真文化首都」東川だ。
東川は北海道2大都市旭川と有名観光地美瑛、富良野に囲まれた比較的名無しの町。
しかし、日本で唯一25年連続人口が増えた地方として注目されている。

東川は1985年6月「写真の村」、2014年3月には「写真文化の首都」であることを宣言した。
「日本で写真に最もきれいに撮れる町」が東川が掲げたスローガンだ。 東川は日本の写真首都として遜色のない風光を浴びた。

日本最大の国立公園である大雪山国立公園の壮大な山勢と地平線まで見える平野が対照をなす。
平野地帯が市松模様に整備されたおかげで、道路は直線だけ。 日本ではかなり異色的な風景だ。
夏と冬の風景がまったく異なるため、一つの世界に二つの東川が存在するようにも見える。

東川はこれにとどまらず、写真が最もきれいに出てくる村になるための様々な試みをしている。
2005年「美しい東川風景を守り発展させる条例」を制定した。
東川で町を造成し、新築住宅を建てる際に守らなければならない規定だ。 町長が変わっても政策が持続できるように、条例で釘打ちした。

東川条例はかなり厳しい。 東川で家を建てるには、材料はできるだけ木材を使用し、屋根は三角形でなければならない。
外壁の色も決まっていて、美観を損なうオイルタンク(北海道の家は厳しい冬季暖房のために別途灯油タンクを設置したところが多い。)は隠さなければならない。
道路から少なくとも30pの内側まで芝生を敷き、庭には少なくとも2本以上の木を植えなければならない。 おかげで東川独自のスタイルを備えた全員住宅村ができた。

東川は1994年から毎年写真甲子園大会を開催する。 写真甲子園出展学校を選抜する方式は野球甲子園と同じだ。
日本各地区で優勝した高校18ヶ所が一週間、東川で滞在しながら撮った写真で優勝を競う。

写真甲子園決勝戦が終わればすぐに国際写真フェスティバルを開き、雰囲気を浮かべる。
写真甲子園という異色的な大会を背景にした映画や漫画も製作された。

「日本で最も写真がきれいに出てくる村」、「日本の写真首都」宣言は観光客を誘致するための戦略のように見えるが、事実は人口対策だ。
東川は美瑛と富良野のように一度に行ってみたい観光地ではなくずっと生きてみたい居住地になる道を選んだ。

東川も日本の他の田舎村のように人口減少の道を歩んだ。 1万2000人だった人口が1994年に7000人以下に減った。
2022年4月30日現在、人口は8480人で、25年に20%増えた。 田舎の村だが外国人住民も5%(398人)にもなる。

他の自治体のように移住者を対象に支援金を振りかけてはいない。
宮本いぶき東川町地域移住協力隊担当者は「東川は移住者に支援金を払ったこともない」とし、「東川を好きで理解してくださる方々の移住を受けている」と話した。

「美しい東川風景を守り発展させる条例」で見られるように家のまま建てるのにも厳しい条件が付く。
条例を守れるほどの所得水準を備えてこそ、東川に移住が可能だ。 移住者を事実上選抜するという評価を受ける理由だ。

それでも全体人口の54%が移住者であるほど人気が​​高い。 村も若い。 65歳以上の人口比率(高齢化率)が32%に過ぎない。
日本の田舎村は大部分高齢化率が50%内外だ。 引退者は20%に過ぎず、子育て世代が多く移住してくるおかげだ。

自治体の立場では当然高齢者より若い移住者が増えることを歓迎するしかない。
高齢者比率が増えれば社会保障費などに出るお金が多いが、若い世代や高所得引退者が移住してくると税収が増えるためだ。

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