
性教育アドバイザーで元泌尿器科看護師・のじまなみ氏が、我が子を性犯罪の被害者にも加害者にもさせないための「家庭でできる性教育」を手ほどき。
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なんで赤ちゃんてできるの?
「なんで赤ちゃんってできるの?」
ある日突然、子どもにこんな質問をされたら、答えられますか? この命のスタートに関する質問を、実に80% の子ども達が5歳までに親に尋ねてきます。
この質問を受けると、多くの親が「うちの子は早熟なのでは?」「愛情が足りていないからそんなこと言うの?」「私の子育てってうまくいってないの?」と考え込んでしまいますが、まったくそんなことはありません!
子どもが、命のスタートに興味を持つことは自然なことです。それを親に尋ねるということは、それだけ信頼されている証拠。むしろ、子育てはとてもうまくいっていると自信を持ってください! これはとても嬉しいことなんですよ。
子どもが命のスタートに関心を持つのは、自分という存在に関心を持っているのと同じことです。子どもは、自分の命のスタートを知ることで、生きていくための強い土台をつくろうとしているのです。
セックスがなければ、私たちはこの世に生まれてくることはなかったですし、目の前にいる子どももいません。だから親は命のスタートにタブーをつくるべきではないのです。命の話を、愛情を添えて伝えましょう。
もしそこにタブーをつくってしまったら、子どもの人生の土台は揺らいでしまいます。なぜなら、「性」は「人間としての軸」だからです。それが揺らぐと、自分を価値ある人間だと思えなかったり、寂しさから簡単に体を許してしまうような性行動に走ってしまうこともあるのです。
「なんで赤ちゃんってできるの?」の質問には、はぐらかさずに答えましょう。
例え多少間違った回答であってもいいんです。質問に一生懸命答えてくれるその姿を見て、子ども達は「受け入れてもらえた!」と感じ、満たされていきます。
そんな親の愛情と真剣さが子ども達の生きる土台をより頑丈にし、さらには何でも相談できる親子関係を築く第一歩になるでしょう。
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