世界中が熱狂するサッカーの祭典が開幕したが、Nワードやサルの絵文字など選手に人種差別的な罵声を浴びせるツイートが、ツイッター社によって削除されていないことがわかった。
イギリスを拠点とするNPO「デジタルヘイト対策センター」が実施した調査によると、ワールドカップ開幕までの1週間に報告された100件の人種差別ツイートのうち、99件が削除されていなかったという。
16日の水曜日にフラグが立てられた後に削除されたのは1件だけで、他のツイートはすべて週末に公開されたままだった。
人種差別の対象となっていたのは、イングランドのスター選手であるラヒーム・スターリングやブカヨ・サカを含む43選手だ。スターリングとサカは、2020年欧州選手権(ユーロ2020)の決勝でイングランドが敗北した際にも誹謗中傷を浴びていた。
ツイッターに報告された100件のツイートのうち、選手をNワードで呼んだものは11件、サルやバナナの絵文字が使われていたのは25件、「自分の国へ帰れ」と選手を攻撃するものは25件、選手の強制送還を求めるものは13件あった。また、選手の英語力について攻撃しているツイートも13件あった。

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