ドイツのバー、立ちすくむファン「一緒にトーナメントに上がれれば」
サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会で23日、日本と対戦したドイツチームを応援するため、ベルリンのスポーツバーには大勢のファンたちが集まった。サッカー大国ドイツにとってはまさかの敗戦で、日本が立て続けにゴールを奪うと、「信じられない」という表情で立ちすくむファンも。一方で、記者に握手を求めたり、親指を立てて祝福するファンもいた。
「3対1」でドイツが勝つと予想していたツアーガイドのシュテファンさん(40)は「特に後半はとても興奮するゲームだった。ドイツも頑張ったが、日本はさらに上だった。ドイツは準備不足だった。日本と一緒にトーナメントに上がれればうれしい」と話した。
ドイツでは昼間の時間帯となったが、ビール片手に双方の選手のプレーに大きな声援が飛んだ。
店内中央には大型スクリーンと10台以上のテレビモニターが壁や天井から掲げられ、店内のどこにいても試合が観戦できる。
外の気温は6度ほどと冷え込んでいるが、PKで先制点を決める展開に、店内は熱気であふれた。
現地時間午後2時の試合開始前から続々とファンが店に集まり、200人以上の客が1階と2階の席を埋めた。
ドイツ選手がシュートを放つたびに、地響きのような大声が響いた。PKでドイツが先制点を挙げると、ファンは拳を突き上げ歓声を上げた。
学生のアントニア・マイヤーさん(20)は友人と3人で観戦。W杯だけでなく、ドイツリーグや欧州選手権なども見てきたという。ドイツがリードした前半に話を聞くと、「日本は守備がとても上手で良いプレーをしている。それでも、ドイツは2対1で勝つと思う」と話した。
カタールでの外国人労働者の人権問題や性的少数者への非寛容な態度から、ドイツでは大会開催を批判する人が多い。
過去の大会で各地で催されてきたパブリック・ビューイング(PV)は相次いで中止になり、テレビ中継を流さないバーもたくさんある。
学生のマイヤーさんは「批判は大事だが、政治的な理由で放送を見せないというのは残念なことだ」と話した。
ツアーガイドのシュテファンさんは「私自身は試合を見たい。このバーはとても国際的な雰囲気で、誰もがサッカーを楽しんでいる」と話した。
日本のファンの姿もあった。北海道の大学4年生の徳味高佳さん(23)、堤祐一朗さん(22)、鈴木進将さん(21)は1カ月余りの欧州旅行中。「どうしても敵地の雰囲気の中で日本の試合を見たい」と、前日にポーランドからベルリンまで足を運んだ。
「周りのドイツ人ファンが自分たちにもコミュニケーションをとってくれて、一緒に観戦を楽しんでます」(ベルリン=野島淳)
https://www.asahi.com/articles/ASQCR7JB3QCRUHBI02S.html
それに比べてお前らときたら・・・