2000年代のある冬。統一協会の信者で集団結婚した親を持つ「祝福2世」の女性のAさん(30代)は、高校生のとき留学先の韓国で正体を偽りニセの募金活動をさせられました。
「国際奉仕団です。東南アジアの支援のためにご協力をお願いします」。運行中のバス内でAさんは仲間と段ボールで作った募金箱を持ち、席を回りました。一周したら、次のバスへ。約2週間、朝から晩まで続けます。
目標1日2万円
「募金はアメリカにある統一協会の“聖地巡礼”に使われました。いい事をしていると信じていました。私たちが統一協会の歴史を学ぶことで、天国をつくるのが早まると洗脳されていたからです」と明かします。
当時、韓国ではボランティアで募金活動をする際は無料でバスに乗せてもらえたといいます。
「洗脳されていたとはいえ、善意で募金してくれた人に申し訳なく思います」とAさんは悔やみます。
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2022-11-23/2022112315_01_0.html