旧統一教会側の占いの結果、生い立ちが悪く供養しなければならないと言われ、15万円の印鑑を購入しました。後日、Aさんは耳を疑うような言葉を告げられます。

元信者Aさん「『全財産を捧げないと33歳で死にます』と言われて、貯金がなかったんですよ、160万円しかなくて。でもそれを全部渡して。すごくしつこいですよ。電車で家に帰るときに、外を見ながら泣いていた」

その後もローンを組みながら、ネックレスを買うなどして献金を続けたAさん。いつしか旧統一教会にのめり込むようになりました。住んでいたアパートを出たAさんは、旧統一教会の施設でほかの信者と共同で生活をするようになります。

元信者Aさん「広い大きな部屋があって、寝るときには並んで寝る。全員で50人くらい住んでいるから一部屋25人くらい。お風呂はない。シャワーが2つあるくらい。毎日は入れない(シャワー浴びられない)ですし、数日に一回」

入会して2年、Aさんは合同結婚式に参加するため韓国へ。夫となる韓国人男性と初めて会いました。

元信者Aさん「受け入れられないという感じ。年齢も2つ3つしか変わらないのに、すごくおじさんに見えて何回か断った。やっぱり嫌だと思って、向こう(旧統一教会)の偉い人が来て、魂がきれいであなたにはもったいない人だよ、この人が最高、世界一だよと」

その後、日本と韓国の教会で伝道などの活動を経て、夫と東南部の都市・大邱で暮らすことになります。

元信者Aさん「優しいんですけれど、要領もよくなくて箱詰めで送られてきた小包もカッターで切るじゃないですか、それを下のものまで一緒に切ってしまうとか、トンカチで自分の手もたたいてしまうような危なっかしくて。工場勤めですぐやめる、家にいることが多い。お金はなかったですね」

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