かつて地球には「巨人」がいた…絶滅した人類“ホモ・ハイデルベルゲンシス”の驚きの能力(ダイヤモンド・オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2a2d30e53b1bb6cc22c17ff9e95876ccef4d5af
(前略
● ホビットと巨人
フローレス島やルソン島、そしてほぼ確実にほかの場所でも、ホモ・エレクトゥスは孤立すると小さくなり、小人やホビットみたいな姿へと変化していった。
しかし、それ以外の場所では巨人化した。
西ヨーロッパでは、ホモ・アンテセッサーというたくましい生き物に姿を変え、祖先が住んでいた温暖なサバンナをはるかに越えた領域に生息していた。
八〇万年ほど前に、まだどのホモ属も足を踏み入れたことのなかった、はるか北の地、イングランド東部に手斧と足跡を残している。ホモ・アンテセッサーは屈強だが、妙に見覚えのある感じで、ホモ・エレクトゥスよりも、氷河時代の穴居生活をきわめたネアンデルタール人や現代人に近い姿をしていた。
私たち人間の人相には、遺伝子と同じように、深いルーツがある。ホモ・アンテセッサーには、現生人類と遺伝的に親族関係があることを示す最初の兆候が見られる。
● フェンスの支柱みたいな太い槍
やや遅れて、ヨーロッパのほかの地域にあらわれたのがホモ・ハイデルベルゲンシスだ。ヨーロッパの中心部から出土する骨や道具は、彼らが実に手ごわい存在であったことを示している。
(後略