アマゾン先住民の村、若者の自殺相次ぐ コロンビア
11/27(日) 14:04配信

月に入り事態を重く見たシャーマンが、アルコールやサッカー、音楽なしで過ごす「隔離」の儀式を開始した。西洋から侵入した悪習が若者を先祖の価値観から遠ざけているとして、「悪霊」を村から追い払うためだ。

 まずはたばこを吸い、花を浸した水を飲む夜通しの儀式から始まった。村人はその後20日間にわたり、「欧米」の雑念と見なされるものを排除して過ごす「隔離」下に置かれた。

 人口1200人のアララに行くには、近郊の最大の町レティシア(Leticia)から車で25キロほど移動し、そこからさらに1時間ジャングルの中を歩かなければならない。

 シャーマンの一人、イバン・アンガリタさん(40)は、18歳の一人息子を自殺で失った。儀式の1週間前には10代の少女とシャーマン1人が亡くなるなど村では自殺が相次いでいるが、公式な統計はない。

 ティクナの別の村サンマルティンデアマカヤク(San Martin de Amacayacu)でも若者の自殺が相次いでいる。

 教師のロイダ・アンヘル・ルイスさん(53)は「若者がわたしたちを残して行ってしまう」と話す。「首をつったり、銃や毒を使ったりして死ぬのは、この状況から抜け出せないからだ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f44b7e396dd93954bfd1e329437bebaa15921e36