コロナ自粛の反動か? 埼玉県内でオートバイ盗が激増 県警が注意喚起

9カ月で666件、前年同期の約1.7倍!!
バイクの盗難は近年、大きく減少していました。業者間オークションで盗難情報が共有され、盗難車を中古車市場に流通させないシステムが機能するなど、対策が強化されてきたからです。しかし、埼玉県警の集計はその安心感を揺るがすものでした。

埼玉県内の2022年9月末日の「オートバイ盗」は666件(暫定値)。前年同期比で294件、約1.7倍に急増しました。コロナ禍で外出自粛期間が長かった2021年のオートバイ盗は年間でも498件です。

市区町村別の認知件数では、川口市の147件、草加市の83件が突出しています。

被害状況から見ると、被害を減らすことはできそうです。666件のうち、約3割は、キーを付けた状態でバイクから離れています。盗難被害にあわないための第一歩は、鍵をつけたままバイクから離れないことです。

・キーあり=190件
・キーなし=479件

さらに、生活安全総務課はこう話します。

「ライダーが面倒だと思うことは、窃盗犯も面倒だと感じます。鍵を抜く、ハンドルロックをする、さらにチェーンロックやU字ロックを使い、二重ロックを心がけて下さい」

県警が公表する2021年の被害状況では、マンションやアパートなど共同住宅の車庫と見られる場所が多くの盗難現場となっています。車種を特定されにくくするため、バイクカバーをかけることも有効です。

コロナ禍で、バイクの新車販売は好調な売り上げを記録しました。一方で、新車や部品の供給はいまだ滞りがち。オートバイ盗の急増は、逼迫する需給状況を手っ取り早く窃盗で解消しようとする動きなのでしょうか。

2019年、埼玉県のオートバイ盗は802件でした。人の賑わいと共に、盗難被害が増えています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b16cacceb2aea1c6a3195212a026eecdc9198f02