ロシア、性的少数者「宣伝」全面禁止…成人も対象に「米欧が広める闇から国の将来守る」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7800df87c562e23666fd05438a66dc83b16b29c4

 ロシア下院は24日、性的少数者(LGBTQ)に関する「宣伝」を全面的に禁止する改正法案を全会一致で可決した。同性愛を広めるような内容の報道だけでなく、映画や小説なども禁じるもので、上院を通過後、プーチン大統領の署名で成立する見通しだ。

 ロシアでは同性愛に否定的な風潮が根強い。プーチン政権には、同性愛に関する規制を強化し、欧米から「伝統的価値」を守ると主張することで、ウクライナ侵略でも国民の支持を得る狙いがあるとみられる。

 2013年に制定された現行法は、同性愛などを「非伝統的な性的関係」とし、未成年に「宣伝」することを禁じてきたが、改正法案では成人にも広げる。これまで規制対象だった性的少数者に関する報道やインターネットサイトに加え、映画の公開、書籍やゲームの販売も禁じる。違反した場合の罰金刑の最高額も現行法の100万ルーブル(約230万円)から500万ルーブルに引き上げる。