その1 伝説のサセ子シリーズ
先日、某マッチングアプリで出会った童貞男性とベッドを共にしたのでレポです♪
私は友美。ピッチピチの工場派遣OLよ。私、こう見えても地元では名の知れたサセ子ちゃんだったの。地元では数えきれないくらいの穴兄弟がいるわ。まあそんなこと、選挙ポスターほども興味がないんだけどね。最近はちょっと性に落ち着いた生活をしているけれど、先日はちょっとムラつきを抑えきれなくて。マッチングアプリでいかにも童貞っぽい23歳男子をセレクトして、デートに誘ったの。
待ち合わせの13時。京都河原町駅。高島屋の前に現れたのは、一重で眼鏡をかけた、ちょっと小太りで幼い顔立ちの男の子(ホントに23歳？)。彼はすすけた深緑のシャツに一張羅であろう毛玉のついた紺のビームスのテーラードジャケット、下は白のスラックスに汚い革靴、鞄はいかにも大学用のリュックといった具合の出立ちでした。(ウンウン、童貞はこうじゃないとね♪)私は心の中でガッツポーズしたわ。キョドりながらのあいさつも受け、とりあえずお昼ご飯を食べに行くことに。
昼食はイノダコーヒ。軽食を食べながらアイスブレイクとしてお互いに自己紹介をし合ったわ。彼の出身は大阪府の泉佐野市で1浪後左京区の某国立大の工学部に進学したインテリ。今は研究室でむき化学？ってのを勉強してるらしいわ。趣味はラーメンとYouTubeとサウナとツイッターなんだけど、ツイッターアカウントを聞いたら頑なに教えてもらえなくてかわいかったわ(笑)。私の方からも軽く自己紹介(無論サセ子であることは伏せた)して、ちょっとした雑談もしてイノダコーヒを後にしたわ。彼のオススメの場所があるということで、市バスに乗ってそこへ向かうことに。
場所は京都鉄道博物館。初デートで鉄道博物館って気を衒いすぎじゃない？と思ったけれど、童貞男子なので素でやってるんだろうね。車両を見るたびに彼のうんちくが聞けて勉強になったわ。私が「この電車可愛い～」と言いながらキハ81系を指差すと、彼、「これ電車じゃなくて気動車です！」なんて(笑)。怒っちゃってまで可愛いわね。彼の鉄道へのこだわりが見れてよかったわ。館内は人も少なくて涼しく、案外デートに向いてるんじゃないかと思っちゃったり。童貞男子、恐るべし。
次に向かったのは鉄道博物館のそばの水族館。ここは彼の専門外らしく、うんちくは聞けなかったけどチンアナゴを見て「はじめてチンアナゴ見ました～」なんて言う、彼の純粋な笑顔が見れて良かったわ。
(つづく)
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