共産主義と新自由主義は根本では同一のもの

機械論哲学というものがあります。中身はマルクスや共産主義が唱えるところの、唯物論とほとんど同様です。
共産主義は唯物論を、新自由主義の根底には機械論哲学があります。

この場合の設計主義とは、理性万能論です。
新自由主義が共同体や文化を破壊していくのに対して、
共産主義であったソ連も一時期、家族制度という社会最小の共同体の破壊をもくろみました。
こういった意味で、共産主義と新自由主義は、驚くほど似ているのです。

共産主義は最終的に、世界同時革命という思想を持っていました。これはある種のグローバリズムといえます。
新自由主義も当然、グローバリズムです。

なぜこうなるのか? どちらの思想も「理性万能主義」ですので、
理性によって導き出される”正しいこと”は1つしかないと考えているのです。
よって最終的な帰結は「世界中が、同じ仕組みと制度になれば、もっとよくなるはずだ!」になります。
理性と理論に偏りすぎ、経済という”人間の営み”を直視できなかったためと思います。