「アリ」「ソラ」など韓国式の名前、北が禁止令(朝鮮日報日本語版)
https://news.yahoo.co.jp/articles/f73c2b82d5c03835970d13c0cc6340948035db2d

北朝鮮が住民に「アリ」「ソラ」など韓国式・外国式の名前を「チョンイル」「ポクイル」など革命的な名前に変更するよう指示した。自由アジア放送(RFA)が28日に複数の現地消息筋の話として報じた。

咸鏡北道のある住民はRFAの取材に「先日当局が住民に『思想性のない名前は司法機関に行って修正せよ』と指示した」「先月から人民班会議では『パッチム(母音の後の子音)のない名前は全て変更せよ』との通知が相次いで行われた」などと明らかにした。金日成(キム・イルソン)・金正日(キム・ジョンイル)時代は「チュンソン(忠誠)」や「イルシムダンキョル(一心団結)」「ヒョ(孝)」などの意味を込めて「イルシム」「チュンシム」「ヒョソン」「チュンソン」などの名前がよく付けられた。とりわけ1990年代のソ連崩壊や外交的孤立など体制が危機にひんした時は「チョンポクタン(銃爆弾)」「キョルサオンウィ(決死擁衛)」から取った「チョンイル」「ポクイル」「タンイル」「ウィソン」などの名前を使うよう北朝鮮当局が奨励することもあった。

それが2000年代に入ると住民が外部の世界と接触することで「アリ」「ソラ」「スミ」「カフィ」など女性らしく口にしやすい名前が登場し始めた。北朝鮮当局はこれらの名前を「反社会主義的」と規定し、改名を求めているという。別の消息筋は「政治的な考慮をせず付けた名前でも、罰金をちらつかせながら『革命的なものに変えよ』とあからさまに脅してくる」と伝えた。

キム・ミョンソン記者