「まさかこんな所に!」佐賀市の八田江川中流でムツゴロウ発見 有明海の人気者が上流進出
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 「まさかこんな所に!」。佐賀市南部を流れる八田江川の中流に、本来は有明海の干潟に生息するムツゴロウが定着している。昨年、一帯に堆積した土砂を除去したところ、その後、満潮時に運ばれた柔らかい潟土が新たに積み重なった。ムツゴロウが目撃されるようになったのは今夏以降という。

 同市本庄町の川岸近くに住む中川弘志さん(69)は「最初はトビハゼと思った。だんだん増えてきた」と語り、「有明海の人気者」の上流進出を温かい目で見守っている。

 県立宇宙科学館研究交流グループの山下岳雄(たけお)さん(27)によると「ムツゴロウはふ化した後に海中を漂う時期がある。その一部が偶然、新たにできたすみやすい環境に適応したのでは」と推測する。「今後ムツゴロウが生息し続けられるかは分からない」とも。

 生息場所は八田橋近辺の数百メートル。干潮時に観察できる。(写真と文・中島克彦)

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