生活費世界一はNYとシンガポール、東京と大阪は急低下-22年調査
ニューヨークとシンガポールが世界で最も生活費の高い都市だと、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)の最新調査で分かった。
世界の主要172都市を比較したEIUの「ワールドワイド・コスト・オブ・リビング」リポートによると、物価は過去1年で平均8.1%上昇。ウクライナでの戦争やサプライチェーンの混乱などが響いた。
物価上昇率の平均はデジタルデータのあるここ20年で最高だとEIU生活費調査責任者のウパサナ・ダット氏は説明した。
2022年のランキングで同率1位のニューヨークとシンガポールに続く3番目となったのが、昨年の調査でトップだったテルアビブ。香港とロサンゼルスが4位で並んだ。
アジアの物価上昇は比較的緩やかで、生活費の上昇率は平均で4.5%にとどまった。
東京と大阪がそれぞれ24位と33位に大きく順位を落とした。一方、輸出好調でオーストラリア・ドルが高くなったことでシドニーがトップ10入り。サンフランシスコも8位と、昨年の24位から順位を上げた。中国の6都市はいずれも上昇し、上海が上位20都市に入った。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-01/RM6WVFT0G1KW01