アップル、MRヘッドセット開発に弾み-発表控えOS名称を変更

米アップルはスマートウオッチ「Apple Watch」以来となる新しい主要製品分野となる複合現実(MR)ヘッドセットの開発を進めており、関連ソフトウエアの名称を変更した。発表に近づいている最新の兆候とみられる。

  同社は来年にもMRヘッドセットと専用基本ソフト(OS)などを発表する計画だと複数の関係者は明らかにした。社内では最近、OSの名称を「realityOS」から「xrOS」に変更したという。関係者はプロジェクトは未公表だとして匿名を条件に話した。

  新たな名称は、MR機能を備えたヘッドセットを示すものだ。「xr」は拡張現実(AR)と仮想現実(VR)を網羅した「extended reality(エクステンデッド・リアリティ)」を表す用語。ARは現実世界にグラフィックスと仮想情報を重ね合わせる。

  アップルによる同市場への参入は、フェイスブックやインスタグラムを運営するメタ・プラットフォームズとの対決につながる。「次の大ブーム」となる製品の開発を目指すアップルの長年の模索の一環でもある。同社は2015年にApple Watchを発売し、今ではウエアラブル端末事業は同社売上高の10%以上を稼いでいる。

  アップルの担当者はヘッドセット計画についてコメントを控えた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-02/RM8QHQT0G1KW01