那須塩原警察署の警察官が業務で訪れたことのある空き家から現金や腕時計を持ち去ったなどとして書類送検され、県警察本部はこの警察官を2日付けで懲戒免職としました。

県警察本部によりますと、懲戒免職となったのは那須塩原警察署の刑事第一課に所属する29歳の男性巡査長です。
巡査長は去年11月、警察署にある情報システムにアクセスし、那須町の空き家に関するデータを確認した上で、空き家から現金およそ8000円と腕時計3個を持ち去ったとして占有離脱物横領などの疑いで2日、書類送検されました。
警察によりますと、この空き家では60代の男性が病気で亡くなり、巡査長は去年8月、検視の業務を担当するためこの家を訪れていたということです。

また、警察が調査したところ、巡査長は宇都宮中央警察署で勤務していた3年前の7月、傷害事件の書類を検察庁に送り忘れたことを隠そうと、システムにうその情報を入力し、書類をシュレッダーで破棄するなどした疑いでも書類送検されました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20221202/1090013899.html

県警察本部の本澤成忠首席監察官は「警察官がこのような事案を起こしたことは誠に遺憾であり、県民の皆様に深くおわび申し上げる。今後、あらためて職員への指導などを徹底し再発防止と信頼回復に努める」とコメントしています。