https://www.mbs.jp/news/kansainews/20221130/GE00047132.shtml

京都「建仁寺」で紅葉を無断伐採したのは『ミシュラン2つ星』従業員 料理店主が謝罪

京都最古の禅寺として知られる「建仁寺」の境内から、紅葉した「もみじ」の木の枝が無断で伐採されました。伐採したのは、ミシュランで二つ星に選ばれた日本料理店の従業員だったとみられます。

 ひとけのない夜の駐車場で防犯カメラに映る2人組の男性が1本のもみじの木へ向かいます。懐中電灯で手元を照らし、枝をたぐり寄せると…枝が地面に落ちました。切り落としたのでしょうか。

 現場となった京都最古の禅寺・建仁寺によりますと、11月18日の午後10時半ごろ、駐車場を契約している人が不審な2人組を発見。袋の中に紅葉が入っているのが見えたため、警察に通報したということです。

 駆け付けた警察官が事情を聞くと2人はなんと、ミシュランガイドで二つ星を獲得している日本料理店の従業員だと名乗りました。

 (浅野俊道内務部長)
 「おそらく料理に使うために枝を切って、その葉を綺麗に飾っていたんだろう。人のいない時間を狙っている非常に悪質で計画的な犯行だったのではないか」

 建仁寺では、11月初旬の日中にも、境内の別の場所でモミジの枝が伐採される被害があり、建仁寺は今回、警察へ被害届を提出したということです。

 ミシュラン二つ星の日本料理店の店主はインタビュー取材に応じ、次のように話しました。

 (ミシュラン二つ星の日本料理店の店主)
 「京都の四季を詰め込むというのは、料理人の本能としてDNAとして持っているんです。ただ(従業員が)やってはいけない場所でやってしまったということはいけないことなので、それは僕の指導力不足と痛感しております。(建仁寺へは)今回の件については本当に謝罪と。申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 一方で「11月18日より前に伐採したことは一度もない」としています。