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東洋哲学研究所の第3回講演会
2022年12月4日

「イスラームとの対話」巡り

東洋哲学研究所の連続公開講演会「地球的危機の『挑戦』と宗教・文明の『応戦』」の第3回が3日、オンラインで開かれた。
 
東洋大学の子島進教授が「イスラームとの対話から見る共生――世界宗教の視座から」と題し講演。イスラム社会の在り方は宗教思想に深く根差し、そこに属しない文化と表面的な境界が生じる場合もあるが、困難に直面した人に手を差し伸べる「喜捨」の実践などに、共生社会を築くヒントがあると述べた。
 
また、日本に移住したイスラム教徒にも第2世代が増え、日本人としてのアイデンティティーが強まっている状況を踏まえ、異文化という視点でなく日本人が多様化しているという視点でイスラムを理解することが重要であると語った。