中国の宇宙ステーション「天宮」、東京から観察 3日の日没後
3日の日没後、東日本上空約400キロを飛行する中国の宇宙ステーション「天宮」が、東京都内から観察された。天宮はマイナス1等ほどの明るさで、夕焼けが残る西の空に現れ、北極星の近くを越えて東の空へ約3分ほどかけて飛行。直線では500キロ以上の距離だが、望遠鏡で拡大すると複数のモジュールがつながったような形も確認できた。
中国は、日本などが参加する国際宇宙ステーション(ISS)計画には参加しておらず、独自の宇宙ステーション建設を進めてきた。天宮は、先月末に建設用の最後の宇宙船がドッキングし、3日夕の時点では6人のクルーが滞在。実質的に宇宙ステーションは完成しており、今後は本格的な運用に移る。
天宮のサイズは、約20メートル程度とされ、サッカー場程度の大きさがあるISSと比べて小ぶりだが、条件が良ければ地上からマイナス2等ほどの明るさで飛行する様子が確認できる。【手塚耕一郎】
https://mainichi.jp/articles/20221204/k00/00m/040/117000c
東日本上空を通過する中国の宇宙ステーション「天宮」=東京都大田区で2022年12月3日午後5時10分、手塚耕一郎撮影(10センチ屈折望遠鏡で拡大撮影)
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東日本上空を通過する中国の宇宙ステーション「天宮」の光跡(上)=東京都大田区で2022年12月3日午後5時9分、手塚耕一郎撮影(午後5時9分から2秒露光の画像34枚を比較明合成)
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東日本上空を通過する中国の宇宙ステーション「天宮」の光跡(左から右に移動)=東京都大田区で2022年12月3日、手塚耕一郎撮影(午後5時8分から2秒露光の画像49枚を比較明合成)
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https://mainichi.jp/graphs/20221204/mpj/00m/040/068000f/20221204mpj00m040064000p