日本代表がスペインに勝利できた陰の、そして真の立役者

例えば、相手DFがチェックに入ろうとしたその瞬間、アタッカーが絶妙なタイミングでジャンプすれば、
審判は「触れた」と錯覚し、ファールの判定を取る。
そうして、一端下った判定はけっして覆らない。そういうルールが長く続いたからこそ、
ヨーロッパ(南米)では当たり前のようにマリーシアが正統進化した。
それは、これまでのサッカーでは、ルールの範囲内で行われる正統な「技術」だった。

ところが、これはとうとう最後まで日本に導入されなかった。
なぜなら、日本にはやはり数千年をかけて、このマリーシアを「よしとしない文化」があったからだ。
いやむしろ、マリーシアを「卑怯」ととらえ毛嫌いする文化があった。

そうしてそれは、数千年かけて培ってきた文化だから、直そうと思ってもそう簡単に直せるものではなかった。
そのため、たかだかサッカー100年ほどの歴史では、どう頑張っても身につけることができなかったのだ。

ところが、ここに来てアメリカ発祥のビデオ判定が、とうとうサッカーにまで浸食してきた。
そうして、これまでヨーロッパ(南米)が営々と築き上げてきたマリーシアの技術を、一瞬で無効化してしまったのだ。
それが、日本がスペインに勝てた陰の、そして真の立役者である。
https://note.com/nipponcontext/n/n0a93634a71a7