JCRファーマが本庶佑氏の基金に100万株寄付 年間2千万円の配当見込み
京都大と医薬品メーカーのJCRファーマ(兵庫県芦屋市)は5日、ノーベル賞受賞者の本庶佑(ほんじょたすく)特別教授が京大に創設した若手研究者支援などの基金に、同社が自社株式100万株を寄付することで合意したと発表した。年間約2千万円の配当金が充てられる見通しで、民間企業による国立大への株式での寄付は全国で初めてだとしている。
会見した本庶氏は支援に謝意を述べた上で、「継続的、安定的に資金を得られることは強み。こうした形の研究支援の仕組みがあることを多くの企業に知ってほしい」と述べた。本庶氏と約30年の交流があるという芦田信(しん)社長は「長期にわたり若手研究者の支援を後押しできることは企業理念にかなう」と話した。
寄付は、京大が同社の自己株式100万株(時価計約19億円)を1株1円で取得し、若手研究者を支援する「本庶佑有志基金」とがん免疫療法の研究を推進する「がん免疫治療研究基金」で半数ずつ保有する枠組み。1株あたりの配当金の見通しは年間20円で、半年ごとに受け取り、基金で運用するとしている。
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