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コロナ対策消毒液なめた保育園児、一時意識不明 急性アルコール中毒
島根県雲南市の市立保育園で今年3月、新型コロナウイルス感染対策のアルコール消毒液をなめた5歳の女児が、意識を失って救急搬送されていたことが分かった。診断は、急性アルコール中毒。女児は回復したが、命に関わる場合もあり、専門家は注意を呼びかけている。
市によると、3月28日午後、園内にいた女児が「目がぐるぐるする」と訴え、立ち上がれなくなった。連絡を受けた親が市内の病院に連れて行き点滴などを受けたが、呼びかけに反応しなくなったため、島根県出雲市の県立中央病院に救急搬送された。
同病院によると、搬送時に女児は意識がなく、MRIなどの検査でも異常は見つからなかった。同日午後9時半ごろに目を覚まし、「昼寝の時間に消毒用のアルコールを手に付けてなめた」と話したため調べると、血中のアルコール濃度が1デシリットルあたり120ミリグラムと高い数値を示し、急性アルコール中毒と診断された。その後回復し、退院した。