モルディブとタイで高級リゾートを展開するソネバ(ソヌ・シブダサニCEO)が、沖縄県の伊是名島と伊平屋島の間にある無人島の具志川島に富裕層向けのリゾート開発を計画していることが7日までに分かった。地元に説明された計画案によると、陸上と水上にヴィラ形式の客室129棟を備え、宿泊者の定員は約500人。約500人の雇用を見込む。(北部報道部・粟国雄一郎)

具志川島は、伊是名島の北西約2キロにある東西に細長い伊是名村の島。ディズニーランドとほぼ同じ0・47平方キロメートルの広さで土地のほとんどが村有地になっている。

ことし5月にシブダサニCEOが伊平屋村を訪れ、名嘉律夫村長と伊是名村の前田政義村長(当時)と会談。話し合いを進めることで合意した。11月29と30の両日には両村でそれぞれ村議と役場職員向けの説明会が開かれた。

複数の出席者によると、従業員は具志川島に100人、伊是名と伊平屋の両島にそれぞれ200人を配置。両島に従業員用の宿舎や教育・医療施設などを整備していく。

地球環境に配慮し、自然との共生をコンセプトにした施設の運営や、食事に地元の食材が多く取り入れられることなどの説明もあり、地元にも貢献できると協力依頼があったという。

伊是名村の奥間守村長は本紙の取材に「議会や村民の意見を大切にしていきたい」と話した。

ソネバ側は、検討が進められている伊平屋空港も視野に進出を計画しているといい、伊平屋村の名嘉村長は「定住促進や少子高齢化対策、雇用や施設建設などの経済効果も大きい。空港建設への弾みにもなり、早期実現を目指したい」と歓迎している。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1069989
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