モドリッチ選手が住む村も、セルビア人勢力に占拠された。モドリッチ選手を可愛がってくれていた祖父は1991年12月の深夜、殺害された。『ルカ・モドリッチ 永遠に気高き魂』では、以下のように記述している。 <真夜中、自宅から100メートルのところで道と森を見張っていたルカの祖父が、セルビア民兵に蜂の巣にされたのだ。機関銃のけたたましい音は、家族の住む家にまで届いた>
Netflixのドキュメンタリー「キャプテンズ」の中でモドリッチ選手は「僕には一生消し去れない記憶がある」として、祖父の思い出について、以下のように振り返った。 「祖父のことはいまだによく覚えてるよ。保護者のような存在だった。両親にイタズラした時は祖父がかばってくれた。どこに行くにも僕を連れていった。祖父は1日中動物と一緒で僕は放牧にも連れていかれた。僕は幼稚園に行ってない。祖父母の家で暮らしてたんだ。本当に大切な思い出だよ。何の不安もなかったが……」 ここまで言って、事件に関しては「あまり話したくない」と言葉を詰まらせた。ただ、祖父に自身の活躍を見せられないことを残念に思っているという。
「“ルカ”は祖父の名前だ。残念だよ。何の活躍も見せられなくてね。でも、きっと空から僕を応援してくれてるし、自慢に思うはずだ」
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