もうすぐお正月ということで、年末になるとガソリンスタンドなどの洗車コーナーは大賑わい。
愛車をきれいにして新しい年を迎えたいという人は多いはずだ。ピカピカに磨き上げたあと、
昔ならばクルマのフロントグリルに「正月飾り=注連縄(しめ縄)」を取り付ける人も多かったが、
今では見かけることが減ったような気がする。マイカーに正月飾りをつけるのが流行ったのは、
1960年代後半から1970年代ぐらいまでと推測するが、なぜ減少したのだろう。
ちょうど1964年の東京オリンピックの頃、カラーテレビ・カー(車)・クーラーは「3C」と呼ばれた。
庶民の憧れの的だったクルマは、マイカーブームの到来で一家に一台の時代となった。
事実、1967年には国内の自動車保有台数が1000万台を突破している。
当時はやっと手に入れた憧れのマイカーだけに、誰もが大事に思う気持ちが強かった。
だからこそ正月ともなれば、厄や禍を祓うためにヘッドライトの間にあるフロントグリルに注連縄をつけて
交通安全を願ったのだろう。そもそも注連縄には、神様をまつるのにふさわしい神聖な場所であることを示す意味がある。
お正月、玄関に注連縄を飾るのは、自分の家が年神様をお迎えするのにふさわしい神聖な場所であることを示すためといわれている。
https://www.automesseweb.jp/2019/12/28/297176