https://www.bbc.com/japanese/63869450

オックスフォード英語辞典を出版する英オックスフォード・ランゲージズは、2022年の「今年の単語」が「ゴブリン・モード」(goblin mode)になったと発表した。今回初めて、一般投票での選出となった。

「ゴブリン・モード」は、オックスフォードの辞書編纂(へんさん)者が選んだ3つの候補のうちの1つで、「恥ずかしげもなく自分勝手で、怠惰で、ずぼらで、貪欲な行動」を指すスラングだ。

何千もの人が「ゴブリン・モード」から抜け出して投票した結果、全体の93%(31万8956票)という圧倒的な得票数で1位となった。

では、「ゴブリン・モード」とは具体的にどんな意味なのか。

オックスフォード・ランゲージズによると、このスラングは「私は今ゴブリン・モードだ」や、「ゴブリン・モードに入る」といった使われ方をする。「恥ずかしげもなく自分勝手で、怠惰で、ずぼらで、貪欲で、たいていの場合、社会の規範や期待を拒否するような方法で表れる行動」だという。

ゴブリンとは、人間に悪さをしたりトラブルを引き起こしたりする、醜い姿の架空の生き物。日本語では「小鬼」と訳されることが多い。

「ゴブリン・モード」という言葉がインターネットに登場したのは2009年ごろだが、モデル兼俳優のジュリア・フォックス氏にまつわるスキャンダルや、掲示板サイト「レディット」でゴブリンのように振る舞う人物を表すために使われたことから、今年になって拡散した。

また、新型コロナウイルス対策の制限が緩和される中、元の生活に戻りたくないと気づいた人たちが、この言葉をよく使うようになったという。