名物の味はペストやフォカッチャ、魚だけじゃない?|パトリツィア・ マルゲリータ|ナレッジワールドネットワーク|アクティビティ|ナレッジキャピタル
https://kc-i.jp/activity/kwn/margherita_p/20221205/

リグーリアの肉料理で有名なものと言えば、ウサギ料理です。
ウサギ肉はイタリアではとてもポピュラーで、コニーリョ・アッラ・リグーレ(リグーリア風ウサギ肉の煮込み)は、リグーリア州以外の地域にも知られているほどです。
リグーリア州の内陸地域にある宿屋に泊まると、このウサギ料理が必ず出てくるほどで、日曜日の昼食のメニューとしても古くからおなじみです。
ウサギは狩猟で捕獲する、いわゆるジビエ肉。リグーリア州の森林には、野生のウサギ(野ウサギ)がたくさんいるのです。
本来のレシピでは野ウサギの肉を使いますが、現代版レシピには単に「ウサギ肉」と書いてあり、この頃は養殖のウサギ肉も使われるようになりました。
今でも猟師さんが野ウサギやシカ、イノシシなどを持ち込んでいる内陸地域のレストランでは、秋のシーズンになるとよく食べられているメニューです。
テラコッタ製の鍋でスープと一緒にコトコト煮たリグーリア風ウサギ肉の煮込みは、ローストポテトやグリル野菜を添えてサーブされます。
白ワインのほかにローレルやタイム、ローズマリー、ここでもお約束の松の実、黒オリーブ、刻んだニンジンなど、地元の材料をふんだんに使い、じっくり時間をかけて蒸し煮にして仕上げます。