【新華社北京12月3日】竹を使った新たな産業の経済効果がここ数年、注目を集めている。中国国家林草局など10部門は昨年、「竹産業の革新的発展の推進加速に関する意見」を発表し、竹産業発展の青写真を描いた。全国の竹産業の総生産額を2025年に7千億元(1元=約19円)、35年には1兆元以上に増やすとした。これに基づいて計算すれば、年平均成長率は約17%に達する。

データによると、世界で年間6億トンの竹をPVC(ポリ塩化ビニール)製品の代わりに使用すれば、40億トンの二酸化炭素(CO2)排出を削減できる。竹産業は環境に配慮した「グリーン産業」として世界的に認められている。

中国は竹資源の品種が最も豊富で、竹製品の生産の歴史が最も古く、竹文化の影響が最も色濃い国と言える。産業コンサルティングを手掛ける中商産業研究院の報告書「2021年中国竹加工産業チェーン川上・川中・川下市場分析」によると、中国の竹資源は主に福建、江西、四川、湖南、浙江、広東の6省に分布し、全国の77.6%を占めている。

中国の竹林面積は701万ヘクタールに上り、世界の5分の1を占める。中国竹産業の20年の総生産額は3200億元に迫り、竹製品の貿易額は22億ドル(1ドル=約134円)超と世界の竹製品貿易額の約6割を占めた。中国ではすでに、資源育成から加工・利用、技術開発、国内外の取引に至る竹産業の発展体系が構築されている。

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