私の家に電気が来たのは3時間だけ。日本のカイロはありがたい…キーウ在住「ボグダンさん」が語るウクライナの現在
2022年12月11日 11時31分

デイリー新潮

カイロがありがたい

ボグダン:住宅によって異なります。ウクライナの集合住宅はセントラルヒーティングで、建物内を循環するパイプに火力発電所や原発でできたお湯を通して、建物全体を温めるのが一般的です。古い低層階の集合住宅は、この方式が多いですね。しかし、新しい住宅は30階以上のタワマンが多く、しかもオール電化が多い。また、一戸建ては断熱性が高いレンガ造りだったりするので、たとえ電気が止まってもすぐには冷えませんが、それでも徐々に冷たくなってきます。

――ボグダンさんは自身のYouTubeで「支援を必要とする人が増えてきている」と語っている。ウクライナの人が今、本当に必要なものは何か。

ボグダン:具体的に言うと、ランタンなどの照明器具、カセット式コンロ、厚めの下着、靴下や帽子、フリース、カイロなど。それと、お湯だけ注げばできるようなカップラーメンやスープといったインスタント食品ですね。日本からは送ることはできないのですが、モバイルバッテリーもありがたいですね。日本からも多くの方が送ってくださり、本当に助かっています。

――カイロというのは「ホッカイロ」などの使い捨てのもの?

ボグダン:そうです。日本の発明品ですよね。ウクライナでは登山用品やサバイバル用品を扱う店で売っていたそうですが、一般の人はこれまで知りませんでした。カップラーメンも日本の発明ですよね。日本人には当たり前でも、ウクライナ人にはそうではないものがたくさんあります。

――ロシアによる侵攻が始まる前、昨年の12月はどのように過ごしていたのだろう。

https://news.livedoor.com/article/detail/23357450/