
■タダでも売れず、放棄されていく…
単一の販売業者が販売する現役の分譲地とは異なり、千葉の限界分譲地は、一度は投機目的の取得者の手に渡っているために、
現在の所有者は区画ごとに異なる。所有者の大半は現地の土地勘を持たない遠方在住者であり、統一された相場観が形成されることがない。
そこへ、需要をはるかに上回る過剰供給が常態化したらどうなるか。その結末が、現在の土地価格の崩壊である。
南向きの60坪の土地が、北向きの30坪の土地の半額で売られているというような状態も珍しくない。
普通の住宅地であれば一番条件が良いはずの区画ですら、底値に近い安値で売られていたりする。
限界分譲地の売地の多くは、所有者の希望価格に沿って広告が出されているものだと思うが、
つまるところ、分譲当初の価格と現在の実勢相場があまりに乖離しているために、ほとんどの場合、所有者(売主)がどこまで妥協できるか、
その考え方次第で価格が決まる市場であると言っても過言ではないのだ。
ほとんどの所有者は具体的な利活用方法を持ち合わせていないので、相対的に見て好条件の区画であろうと、
所有者自身がその土地を捨て値で手放す決断を下せば、それは底値で市場に放出されるのである。
こうなると買い手側としては、積極的に条件の悪い土地を選ぶ理由がない。
活用されるのは条件の良い土地ばかりで、条件の悪い土地はどんなに売値を落としても買い手がつかず、
0円でようやく手放すことができれば御の字、というほどの二極化が起きる。
まともな売値もつかず、手放すための労力ばかり要する土地は、やがて市場に出ることもなくなり、管理もされず放棄されていく。
限界分譲地には今なお大量の売地が残され、広告が出され続けているが、その一方で、もはや広告にすら出てこない
「放棄区画」もまた次第に増加しつつある。
https://news.goo.ne.jp/article/president/business/president_64248.html