「進撃の巨人」を観て結末書き直し!A24新作トラウマホラーに日本作品の影響

映画『エクス・マキナ』『アナイアレイション -全滅領域-』などセンセーショナルな作品を世に送り出してきた
アレックス・ガーランド監督がリモートインタビューに応 じ、気鋭のスタジオ・A24とタッグを組んだ新作ホラー
『MEN 同じ顔の男たち』(全国公開中)に、日本のアニメ「進撃の巨人」の影響があることを明かした。

主人公は、夫の死を目の当たりにし、心に傷を負った女性ハーパー(ジェシー・バックリー)。
癒しを求めてイギリスの田舎街を訪れた彼女は、街で出会う男が皆同じ顔であることに気づき、やがて“得体の知れない恐怖”と向き合うことになる。
本作は、第75回カンヌ国際映画祭の監督週間で上映されると、その衝撃的な展開で会場を圧倒。
ラストへと向かう怒涛の20分は、観客にトラウマを与えるとも言われている。
ガーランド監督によると、「進撃の巨人」の影響が見られるのは映画のクライマックスと結末。
ネタバレになるため詳細は説明しなかったものの、当初予定していた結末を大幅にリライトするほど、大きなインパクトを与えたという。
「当初予定していたエンディングは、四季を利用して“突然変異”を描くことでした。コンセプトアートを使いながら話し合っていたのですが、
映画のテーマに合わなくなってしまい、何かが違うと感じたんです。
これは実話ですが、ちょうどその時期に私の娘が『進撃の巨人』を観ていて、巨人のデザインや不気味な動きにとても惹かれました。
人間の姿をしているのに現実離れしていて、ビジュアルも強烈。私はクライマックスで『進撃の巨人』を応用できないかとひらめきました」
イラストレーターとしても活動していたガーランド監督は、「進撃の巨人」3シーズン分を観ながら巨人のイラストを描き始めた。
「スケッチを重ねていくうちに、とあるデザインにたどり着きました。そこからアイデアが膨らみ、最終的に映画で採用することができました」
『28日後...』『サンシャイン 2057』の脚本家としても知られるガーランド監督。
脚本作業で最も重要視しているのは、「私自身が観たいと思えるストーリーを生み出すこと」だと強調した。
「脚本作業は映画鑑賞と類似している。次に起こる出来事に常にワクワクして、驚きに満ちている。
執筆中の脚本がつまらなければ、私もつまらないと感じます。脚本自体に興味がなくなった時、その映画は誰も観ないことを意味するんです」

https://news.yahoo.co.jp/articles/d4d2464793eccb4b27ca70cf22aa0be037df2e5e