大型犬 再び人にかみつく 飼い主の暴力団員逮捕 埼玉 上尾

過去に4回、人にかみついたことがある大型犬がことし7月、飼い主のもとから逃走して再び人にかみつき、埼玉県上尾市に住む飼い主の暴力団員が逮捕されました。
捜査関係者によりますと今回の事件について容疑を認める一方で、過去に、犬が自宅を訪れた人にかみついたことについては「番犬だからしかたがない」などと話しているということです。

ことし7月、上尾市で散歩をしていた40代の男性が大型犬のジャーマン・シェパードに左足をかまれて、全治1週間のけがをしました。
警察はこの犬が去年からことしにかけて4回、人にかみついていたことから、飼い主で近所に住む指定暴力団・住吉会系の暴力団員、松倉信弘容疑者(68)を適切な管理を怠った重過失傷害の疑いで逮捕し、12日身柄が検察に送られました。
ジャーマン・シェパードは番犬として飼っていたということで、警察の調べに対し「今回、逃げた犬が人をかんだことについては弁解の余地はない」と容疑を認めているということです。
一方で、捜査関係者によりますと過去4回のうち、犬が自宅の敷地内で、訪問した人にかみついたケースについては、「番犬なので家を訪れた人がかまれるのはしかたない」と供述しているということです。
容疑者は犬の管理について繰り返し指導を受けていたということですが警察は適切な対応をとっていなかったとみて調べています。

近所で働く男性によりますと、容疑者は3、4年ほど前に犬と一緒に移り住み、これまでに何度か近所の人などにかみついたということです。
男性は「リードは繋がっていたが、長くて全く意味がなく、宅配物を届けにきた人がポストに入れた時にかまれたと聞きました。しつけをして犬をてなづけるようにしてほしい」と話していました。

容疑者の自宅には「猛犬注意」と大きく書かれた表示が複数あり、その奥には大型犬がつながれていました。
近所の人によりますと、容疑者が飼っていたのは1頭で、12日の取材中にもかみついたとみられる犬がほえたり威嚇したりする様子がみられました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20221212/1000087541.html