大阪府高槻市の女性(当時54)への殺人容疑で再逮捕された養子の高井凜容疑者(当時28)が今年9月、府警福島署の留置場で自殺した問題で、担当署員が内規で定める私物保管庫の点検をせず、点検したとする虚偽の記録を作成していたことがわかった。

 府警によると、高井容疑者の死亡後、保管庫からは、自殺に使うために裂かれたTシャツが複数枚見つかったという。一連の経緯を調べていた府警は、自殺を防げなかった原因などをまとめた報告書を14日にも公表する。

 高井容疑者は、殺害された会社員、高井直子さんとの養子縁組届を偽造したとして7月20日に有印私文書偽造・同行使容疑で逮捕。同日以降、福島署に単独留置され、8月25日に殺人容疑などで再逮捕された。

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