ゴーン氏逃亡助けた米国人、日本の服役「拷問」
12/14(水) 12:27配信

【東京】日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告を音響機材用の箱に隠し、
日本からの逃亡を助けた2人の米国人の1人は、自分のやったことを後悔していないと話す。

逃亡に関与したとして日本で有罪判決を受けたピーター・テイラー氏(29)は、
日本で服役中に厳しい扱いを受けたと振り返った。その経験から、
東京で数カ月の間勾留されたゴーン氏が、プライベートジェットで出国したことは正当化できると納得したという。

「私なら、毎日繰り返してやるだろうし、日曜日なら2回だってやるだろう」とテイラー氏は述べた。
「率直に言って、非暴力的な犯罪で強制的にこうした状況に置かれた者なら誰でも、
逃亡するのは全くもって当然だ」

同氏は、2019年12月のゴーン氏の国外逃亡に関与した罪で横浜の刑務所に収監され、
最近14カ月の刑期を終えた。

テイラー氏によると、服役中に屋外で過ごした時間が全部で15時間に満たなかったため、
米国に戻り釈放された後、ビタミンD欠乏症に苦しんでいた。体重は約40ポンド(約18キロ)減り、
つま先に感染症が起こったが、刑務所の医療スタッフが治療を施してくれなかったため、
足を引きずって歩いていたという。

日本の法務省関係者は、テイラー氏の件についてコメントを控えた。

同省は9日、名古屋刑務所で複数の刑務官が受刑者らを平手打ちしたり、
アルコールスプレーを顔に噴射したりしていたことを明らかにし、この問題に対応中だ。
第三者委員会が刑務所の状況を調査するという。

法務省矯正局の細川隆夫総務課長は、こういうことが起きると、
職員の人権意識がどうなのかとの指摘は甘んじて受けざるを得ず、人権意識を養成するなどの対策が不十分だった公算が大きいと述べた。
一方で、日本としては、刑務所が厳しい処遇、
規律を維持しながら改善更生に向けて指導をしていく場だという基本的立場を維持すると述べ、
それは外国人から見ると、とても厳しく映るのだろうと語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/88cf97e891326146937a9541c045e2da4906eea6