平均年収で「毎月10万円の赤字」何もできない日々、団塊世代も気付いた「子が貧しくて孫ができない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/46e16eb15cc9da6840a96e2a793a20d09db8ecf8?page=3

「団塊世代は高度経済成長期の日本を生き、若者の非正規雇用などの問題に対して『努力が足りない』と切り捨てることが多かったのですが、やっと気づく人が増えてきました。なぜなら、彼らに孫ができないからです。格差社会の影響で自分達の子供の収入が低く、生活が苦しいから出産をためらう。そこに問題の本質があることを理解し始めています」

 これまで、非正規雇用や横ばいの賃金の問題は自己責任論で片付けられがちだった。しかし小林さんは、自己責任論には限界があり疲労感が現れ始めているという。日本人が自己責任論から脱却し、正面からこの問題に向き合うためには何が必要なのだろうか。

 「自己責任論については様々な見方がありますが、2001年からの小泉純一郎政権下で竹中平蔵氏が新自由主義の世界を作ろうとする中で労働者の間にまで広まっていきました。政府があらゆる業種で派遣労働を認めたことで非正規雇用が増え、正社員になった人が勝ち組で非正規は負け組と言われるようになった。その構造を作り出したのは政治なのです。」