[ウェリントン 14日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、ニュージーランド議会向けにビデオ演説を行った。ロシアの攻撃による環境被害は何年にもわたって多くの人に影響すると訴えるとともに、ニュージーランドに被害対策外交の主導を要請した。
ゼレンスキー氏は、攻撃によりウクライナの海洋と300万ヘクタールの森林が汚染されたと訴え、「数十の河川が汚染され、数百の炭鉱が水没し、化学を含め数十の最も危険性が高い企業施設が空爆で破壊された」と指摘。
危険化学物質の流出や、炭鉱や弾薬からの汚染などに言及し、「これらは何百万もの人々に直接影響する。破壊された生命が再生できないのと同様、破壊された自然も再生できない」と訴えた。
その上でニュージーランドに対し、国連その他の場でウクライナの環境安全保障と汚染のない炭鉱の再生に向けた取り組みを主導するよう求めた。
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-zelenskiy-newzealand-idJPKBN2SY02T