女性宅に侵入するなどしたとして、住居侵入罪などに問われた鳥取市下水道企画課主事の被告の男（３０）の判決が１５日、鳥取地裁であった。多田裕一裁判官は「侵入を繰り返し、被害者に強い恐怖感を抱かせ、軽視できない」と懲役１年６月、執行猶予３年（求刑・懲役２年）の判決を言い渡した。
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判決によると、被告は昨年４月、下着などを見る目的で鳥取市内の女性宅に侵入し、下着と鍵を盗んだ。同１１月には、その鍵を利用して再び部屋に侵入した。
多田裁判官は、外壁をよじ登ってまで部屋に侵入していることから「強い犯行意欲に基づき、性的な意図で侵入を繰り返しており、非難に値する」と述べた。一方、被害者に謝罪の意を示して反省していることから執行猶予にしたと説明。「被害者ら周囲に与えた影響を自覚して忘れないように」と説諭した。
鳥取市職員課によると、控訴がなく、判決が確定すれば失職するという。市の乾秀樹総務部長は「市職員が有罪判決を受けたことを重く受け止めている。被害者はもとより、市民の信頼を裏切ることになり、深くおわびする」とのコメントを出した。
