円安で購読料が負担に 千葉大学で電子版学術雑誌の購読中止へ
12月16日 17時14分

記録的な円安の影響で、千葉大学の図書館では、電子版の学術雑誌「電子ジャーナル」の海外分の購読料が負担となり、来年度、600タイトル以上の購読を取りやめざるを得ない状況になっていて、研究活動への影響も懸念されています。

千葉大学附属図書館では、論文をまとめた電子版の学術雑誌「電子ジャーナル」をおよそ2万タイトル、年単位で購読契約しています。
このうち海外のものは、出版社側の都合で平均すると毎年5%以上の値上がりが続いていたということで、大学では、複数年の契約で購読料を抑えたり一部の購読を取りやめたりして対応してきましした。
しかし、ことしに入っての記録的な円安の影響で、来年度はこれまで以上に値上がり幅が大きくなる見通しだということで、大学では来年度、600タイトル以上の電子ジャーナルについて購読を取りやめることを決めました。
こうした海外の雑誌が読めなくなることで、教員や大学院生などによる研究活動への影響も懸念されています。
大学では、購読を取りやめた電子ジャーナルに掲載された論文を読みたい場合、他の大学の図書館などから取り寄せる際のコピー代や郵送代を大学側が負担したり、無料で見られる「オープンアクセス」の論文の利用を推進したりするなどの対応を取っています。
図書館を利用していた男子学生は「国立大学としての蔵書数や質が魅力的でしたが、今後、資料が買えなくなることで授業の質が落ちないか懸念があります」と話していました。
千葉大学附属図書館の鈴木宏子利用支援企画課長は「予算に限りがある中で電子ジャーナルの購読の維持は非常に大変です。オープンアクセスの論文を推進しながら、より有利な契約について検討するなどしていきたい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20221216/1080019581.html


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