股間の痛みに悩む男性、陰嚢で踊る寄生虫を発見

<この寄生虫により男性の陰嚢など体の一部が異常に大きくなるケースもあるという>

性器の痛みと腫れに悩むインド人男性の陰嚢に寄生虫がいることが判明し、医師はその様子を動画に収めることに成功した。

この男性の感染症に関する事例研究は寄生虫の画像とともに『The New England Journal of Medicine』に掲載された。事例はインド・ニューデリーのマックス・スーパー・スペシャリティ病院の医師、アミット・サフとバラット・アガーワルが執筆した。

事例によると、26歳の男性は、1カ月前から痛みや腫れ、微熱が続いたため、病院で診察を受けた。医師が診察したところ、陰嚢(睾丸を内包する皮の袋)の右側に圧痛と腫れが認められた。

そこで超音波検査を行ったところ、陰嚢の中に糸状の微小な虫がいる可能性が判明。さらに血液検査を行ったところ、バンクロフト糸状虫に寄生されていることが確認された。

バンクロフト糸状虫に寄生されると、リンパ系フィラリア症と呼ばれる病気になる可能性がある。

この病気は、体液のバランスを保ち、感染症と闘うリンパ系に障害が生じることが特徴だ。多くは場合は無症状だが、男性では陰嚢の腫れなど、体の一部が異常に大きくなり、痛みや後遺症が残ることがある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9187c72142224e70288919a0e5b7c4415cca298