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厚労省の結論は“評価不能” ワクチンと死亡の因果関係

そして、中学生の息子を失った両親も。

(接種後に息子が死亡した母親)
「家族全員…私、夫、娘と1人1分間ずつくらいみんなで心臓マッサージをしたが、結局戻って来ず、そのまま死亡宣告された」

神奈川県の夫婦。中学1年生だった13歳の息子が2021年10月、2回目のワクチン接種を行ったその日に亡くなりました。

接種からおよそ4時間後、異変に気付いたのは母親です。

(接種後に息子が死亡した母親)
「何かあれ?おかしいなと思って浴室の扉を開けたら、浴槽内に沈んでいた」

(父親)
「妻がすぐに心臓マッサージをして『救急車!』って言ったので、慌てて救急車を呼んだ状況です」

少年はすぐに救急搬送されましたが、まもなく死亡が確認されました。

(大石邦彦アナウンサー)
「死体検案書と書かれています。直接死因は溺死。ただ、その原因は詳しくは分からないとなっているんですね」

搬送先の病院は少年の死がワクチンと関連するのではないかという報告書を国に提出しましたが、厚労省の結論は「評価不能」。ワクチンとの因果関係は分からないというものでした。

(接種後に息子が死亡した母親)
「お金の問題ではなくて、なぜそういう状況になってしまったのかという原因を究明してほしい」

コロナワクチン接種後に死亡したのは、2022年11月末までに1910人。しかし国はそのほとんどを「評価不能」と結論づけています。

ワクチン接種後に亡くなった遺体の「ある共通点」

ワクチンと死亡との因果関係を研究する医師もいます。

広島大学医学部、長尾正崇教授。法医学者として年間100体以上の遺体の解剖を行っています。
長尾医師が注目したのは、ワクチン接種後に亡くなった遺体の「ある共通点」でした。

遺体の体温が「非常に高かった」

(広島大学医学部 長尾正崇教授)
「最初の時に気になったのが、警察が検死をした時に遺体の体温が非常に高かったと。33度とか34度とか普通じゃ考えられないような温度だった」

通常、検死をする段階では体温は20度台以下ですが、長尾医師が解剖した4人の遺体はいずれもまだ30度台だったのです。

(広島大学医学部 長尾正崇教授)
「死亡時の体温が非常に高かった。平熱を超えてそれこそ40度を超えるような」

4人の死亡時の体温は42度から44度前後と推定。長尾医師の研究チームは遺伝子の状態を調べました。

この数字は遺伝情報の変化を示すもの。それをグラフ化すると、もっとも強く出た反応は免疫系統の異常だったのです。

(解析した広島大学大学院 中尾直己さん)
「特に炎症関係の反応が強く出ていることがわかった。免疫の応答を調節することがうまくできなかったことを示唆している」

長尾医師の仮説は、ワクチンによって免疫に異常が起きて体内に炎症が広がり、体温が40度以上に上がったというもの。そのことが死因とは結論付けられませんが、ワクチンと免疫の関係はさらに研究が必要だと長尾医師は考えています。

(広島大学医学部 長尾正崇教授)
「免疫反応に関係する遺伝子が非常に高進していた。データから、あるいは状況からだけでは黒とは言えないが白でもない。やはりグレーとしか言いようがないが、十分ワクチン投与が免疫異常に関与していた可能性はあると考えている」

厚生労働省の担当者と初対面

2022年11月。東京の衆議院議員会館前に集まっていたのは、ワクチン接種後に死亡した人の遺族会。夫を亡くした須田さんも参加していました。

厚生労働省の担当者と初めて直接対面し、ワクチンと死亡との因果関係を調べるよう求めました。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/6e7ea31d0f21556614e995ff694e490438825540