兵庫県の県立高校の事務長が、学校の授業で生徒たちが生産したお米などの売り上げを横領していたことがわかりました。

兵庫県教育委員会によると、ことし4月、丹波地区の県立高校で、生徒たちが農業実習で作ったお米を販売して得た収入が、県の口座に振り込まれていないことがわかりました。

ことし3月までの2年間、県立高校の事務長として収入管理を任されていた50代男性に確認すると「処理は済んでいる」と回答があり、その後もお金は振り込まれませんでした。

およそ2週間後、男性と連絡が取れなくなったため、県立高校の校長が警察と一緒に自宅を訪ねると、事務長は死亡していたということです。

その後の調査で、米を販売して得た収入およそ80万円が学校の口座から引き出されていたほか、同様に販売した野菜や花などの収入についても、売上として県の口座に振り込まれた金額と、販売実績の間におよそ210万円もの差異があったということです。

兵庫県教育委員会は、これらの事案を横領行為だと認定し、懲戒免職処分相当とした上で、当時の校長に対し、監督不十分として減給処分を行いました。

兵庫県教育委員会は「誠に遺憾であり、深くお詫び申し上げる。再発防止に向け取り組む」などとコメントしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c8f67565f60ee0ffa0e82246d6581cedd151a9e