古代ギリシャの「ヒッパルコスの星表」はやはり実在した、しかも精度は驚異的

ナショナル ジオグラフィック日本版
存在が疑われもした星のカタログ、再利用された羊皮紙で痕跡を発見
ヒッパルコスが観測機器を使って星の位置を測定する様子を描いた、19世紀の版画の彩色版。紀元前2世紀に活躍古代ギリシャの「ヒッパルコスの星表」はやはり実在した、しかも精度は驚異的

存在が疑われもした星のカタログ、再利用された羊皮紙で痕跡を発見

ヒッパルコスが観測機器を使って星の位置を測定する様子を描いた、19世紀の版画の彩色版。
紀元前2世紀に活躍したヒッパルコスがどのような方法で観測を行っていたのか、科学史家たちも正確には知らない。

 今から約2200年前、古代ギリシャの天文学者ヒッパルコスは、星々の動きを理解する新しい手法「赤道座標系」を確立した。
彼は地球を天球の中心に置き、赤道面を基準とする「赤緯」と春分点からの「赤経」という2つの数値を使って星々の正確な位置を記録した。

 今から約2200年前、古代ギリシャの天文学者ヒッパルコスは、星々の動きを理解する新しい手法「赤道座標系」を確立した。
彼は地球を天球の中心に置き、赤道面を基準とする「赤緯」と春分点からの「赤経」という2つの数値を使って星々の正確な位置を記録した。

ヒッパルコスがどのような方法で星の位置を測っていたのか、正確なところはわかっていない。
だが、おそらく「アーミラリー天球儀」や「ディオプトラ」を使っていたと思われる。
アーミラリー天球儀は、地球の赤道の延長面を天球まで伸ばし、天球上にできる大円「天の赤道」や、
地球から見た太陽が1年間に天球上に描く大円「黄道」などを表す種々の円環を組み合わせた機械的な装置だ。
ディオプトラは測量作業で角度を測るのに使われていた器具だった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/649ad64fa7c4f95da07f00e2056bd59db4795cc2