東海道新幹線が18日午後から約4時間にわたり運転を見合わせたトラブルで、JR東海は20日、架線をつるす金具が折れ、別の架線と接触し、ショートして停電したことが原因だったと発表した。

新幹線の車両には、上部に張られたトロリ線から電力を供給している。トロリ線は、その上に張られた「 吊架ちょうか 線」からハンガという棒状の金具でつり下げられている。

JR東海によると、トラブルの原因となった愛知県安城市内の下り線は、トロリ線が並行して2本張られている区間で、うち1本をつるすハンガが何らかの原因で折れた。折れたハンガは並行する2本のトロリ線のうち、本来は触れるはずのない線と接触。ショートを起こし、停電したという。

 JR東海によると、この部分の架線が設置されたのは2016年11月で、今年6月の目視点検では異常はなかったという。今月12日にも線路上を係員が歩いて巡視していた。

 同社はハンガが切断された理由を調べるとともに、同じ構造をしている56か所を緊急点検する。

 このトラブルでは上下線で計74本が運休。計114本に最大約4時間半の遅れが出て約11万人に影響した。

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https://www.yomiuri.co.jp/national/20221220-OYT1T50222/