北朝鮮「我々を試すのは自殺行為…米国に報復意志を実践」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8f28c1a86dd366b8da62c91c94ccbe46a3b0319
北朝鮮は今年１年間の大陸間弾道ミサイル（ＩＣＢＭ）試験発射など武力挑発の成果を誇示し、反米意思を固めた。
労働党機関紙の労働新聞は２１日、「偉大な金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮は限りなく疾走する」と題した記事で、「先端技術を要求する極超音速ミサイル試験発射から序幕を開いた我々の２０２２年」とし「最強の戦略武器『火星砲１７型』の巨大な爆音で惑星を相次いで揺るがしたのをはじめ、衝撃的な月々につながった」と主張した。
同紙は「今年は、米国の専横を制圧粉砕しながら、尊厳と自主権に触れるいかなる行為も絶対に容認しないという強大な金正恩朝鮮の決行力がどういうものかを肺腑で実感した年」と明らかにした。続いて「米国は今年、我々の正々堂々とした自衛的措置を口実に朝鮮半島水域に何度も忍び込んで追従勢力と共に挑発的な大規模合同軍事演習を敢行し、地域の安定と平和を深刻に脅かした」と非難した。
同紙は「国家核武力政策の法化を宣言したわが国家は、実戦化された軍事訓練を通じて核武力政策の実行力を行動で見せた」とし「今まで米国の面前で超強硬報復意志を宣言して実践で証明した国はない」と自賛した。これは朝鮮半島の緊張の責任が韓米連合訓練にあり、北朝鮮の核ミサイル挑発はこれに対応する自衛的措置という主張と解釈される。さらに金正恩国務委員長が６月に「国権の守護には一寸も譲歩しないわが党の正面勝負の闘争原則」を明らかにした後に見せた動きに対しても正当性を付与するものとみられる。
労働新聞は「主体朝鮮の相次ぐ警告を軽視して試そうとするのは、錯誤に陥った者の無分別な自殺行為」と強調した。また「世界の力量関係と政治構図が朝鮮を中心に新たに編成され、地球が朝鮮を軸にして回る新しい時代が到来している」とし、金正恩国務委員長の領導で国威が宣揚されたと強弁した。さらに、金委員長が新型コロナとの戦いで大勝し、平壌（ピョンヤン）だけでなく農村でも立派な新しい家が次々と建設されたと宣伝した。
同紙は「戦争に劣らない最大の激難の中で、わが党が成し遂げた変革的な実体は歳月が流れても決して消えることはない」と強調した。
