米国がウクライナに対し、既存の無誘導爆弾を精密誘導の「スマート爆弾」に変えることができる精密誘導装置「JDAM(統合直接攻撃弾)」を
供与する見通しであることが分かった。複数の米当局者が明らかにした。

JDAMは無誘導弾に複数の尾翼と精密誘導システムを付加するもの。
米当局者は、早ければ今週中にも対ウクライナ安全保障支援に盛り込まれる見通しだとしているが、提供されるJDAMの数や種類については明らかにしなかった。

こうした誘導爆弾は、ウクライナがロシアの固定された防衛線や他の大型目標を攻撃するのに役立つ可能性がある。
ただ、誘導爆弾は戦闘機から投下する必要があるが、ロシアの防空システムを考慮すると、これは非常に難度が高い。

JDAMは500ポンド爆弾から2000ポンド爆弾まで、様々な重量やサイズの爆弾に取り付けることができる。
取り付け後はGPSと慣性誘導システムを活用して正確に目標をたたく。システムを追加すれば、レーザー誘導で移動目標を攻撃することも可能だ。

米国はイラクとアフガニスタンでJDAMを広範に使用した。
製造元の米ボーイングによると、輸出先の国は20カ国以上に上る。これまで、1個あたり2万2000ドル(約290万円)のコストで40万個以上が製造された。

ボーイングによると、JDAMの装着により爆弾に約24キロの射程を付与することができるという。

https://www.cnn.co.jp/usa/35197677.html